【プロ直伝】姿勢改善筋トレの”正解”|本当に鍛えるべき7つの筋肉
- はじめに:「背筋を鍛えれば、姿勢は良くなる」- その考え危険です。
- 「背筋だけ」を鍛えると、姿勢が悪くなる理由
- 理由①:あなたが鍛えているのは、「反り腰」を作る筋肉だから
- 理由②:本来”ゆるめるべき筋肉”まで、ガチガチにしてしまうから
- 【上半身】本当に鍛えるべき筋肉とその「正しい順番」
- 【超重要】鍛える前に、まず”黙らせる”
- Step1:インナーユニット(天然のコルセット)を起動する
- Step2:前鋸筋(ボクサー筋)にスイッチを入れる
- Step3:僧帽筋下部 & 上腕三頭筋を同時に鍛える
- 【下半身】姿勢の”土台”骨盤と内ももを鍛える
- Step1:ハムストリングス(太もも裏)で、”骨盤を立てる”
- Step2:内転筋群(内もも)で、”開いた骨盤を締める”
- Step3:臀筋群(お尻)で、”正しい位置を記憶させる”
- 姿勢改善の筋トレは正しい順序で
はじめに:「背筋を鍛えれば、姿勢は良くなる」- その考え危険です。
こんにちは。広島女性専用パーソナルトレーニングMUSEFIT パーソナルトレーナーの北山です。
私が、15年という歳月をかけて、最も深く学び続けてきた分野。それが、この「姿勢改善」です。
「猫背を治したくて、毎日”背筋”のトレーニングを頑張ってるんです!」
実は、背中の筋肉と一言で言っても、姿勢を美しくしてくれるヒーローのような筋肉もいれば、鍛えすぎると逆に反り腰などを助長してしまう筋肉もいるのです。そして、闇雲に鍛える前に、まず「準備運動」として、ゆるめるべき場所もあります。
その「ちょっとした一工夫」さえ知れば、あなたの体は、必ず見違えるように変わります。この記事では、巷ではあまり語られない、本当に鍛えるべき筋肉と、その「正しい順番」について、徹底的に解説していきます。
「背筋だけ」を鍛えると、姿勢が悪くなる理由
「姿勢を良くしたいなら、背筋を鍛えましょう」
これは、半分は正解で半分は非常に危険な大きな間違いです。なぜなら、あなたのその「背筋トレーニング」が、逆にあなたの姿勢を悪化させている可能性が非常に高いからです。
理由①:あなたが鍛えているのは、「反り腰」を作る筋肉だから
あなたが「背筋」と聞いて思い浮かべる、うつ伏せで上体を起こす運動。あれで主に鍛えられるのは、「脊柱起立筋」という、体を反らせるための力強い筋肉です。しかし、この筋肉は「美しい姿勢を、長時間キープする」ための持久力は持っていません。だから、この筋肉ばかりを無理に使うと、すぐに疲れてしまい、「腰痛」という形で悲鳴を上げてしまうのです。
理由②:本来”ゆるめるべき筋肉”まで、ガチガチにしてしまうから
さらに深刻なのが、上体起こしのような動きで「広背筋」という大きな筋肉を鍛えすぎてしまうこと。実は、この「広背筋」は、美しい姿勢を保つ上では、むしろ「ゆるんで」いてほしい筋肉なのです。
【解剖学の視点】広背筋は背中の大きな筋肉ですが、実は「腕を内側にひねる(内旋)」という働きも持っています。そのため、広背筋が硬くなりすぎると、肩が内側に入り込み、結果として猫背を助長してしまうのです。
この筋肉が、間違ったトレーニングでガチガチに硬くなると、肩甲骨の自由な動きを妨げ、結果として、「反り腰」と「猫背」がセットになった、最悪の姿勢を作り出してしまいます。
【上半身】本当に鍛えるべき筋肉とその「正しい順番」
あなたの姿勢を美しく作り変える、本当に鍛えるべき筋肉とその「正しい順番」について、具体的にお話しします。
【超重要】鍛える前に、まず”黙らせる”
いきなりトレーニングを始める前に、まず硬くなっている筋肉を、ストレッチや筋膜リリースで「黙らせる」ことが絶対に必要です。
- 背中: 広背筋(脇腹あたり)、脊柱起立筋(背骨の横)
- 脚: 大腿四頭筋(太ももの前)、大腿筋膜張筋(太ももの横)
【神経学のポイント:一次情報】これを専門用語で「抑制(Inhibition)」と呼びます。硬い筋肉(過緊張)を先に緩めることで、反対側にある弱った筋肉が働きやすくな「相反神経支配(そうはんしんけいしはい)」という体の仕組みを最大限に活用します。
Step1:インナーユニット(天然のコルセット)を起動する
全てのトレーニングは、ここから始まります。インナーユニットとは、お腹の深層部にある筋肉たちの総称で、いわば「天然のコルセット」。
- 鍛え方: 仰向けで膝を曲げ、腰が反らないように背中を床につけ、「ふーーーーーっ」と、これ以上無理だというところまで、細く長く息を吐き切ります。
Step2:前鋸筋(ボクサー筋)にスイッチを入れる
次に、肩甲骨を肋骨に安定させる「前鋸筋」を目覚めさせます。
- 鍛え方: 両肘を自分の鼻の前で「ピッタリ」合わせ、肘の高さをキープしたまま、腕を天井方向へゆっくり上げ下げします。
Step3:僧帽筋下部 & 上腕三頭筋を同時に鍛える
僧帽筋下部は肩甲骨を「下に引き下げて」くれる美姿勢の要。
- 鍛え方(YTWL運動): うつ伏せで、両腕を「Y」→「T」→「W」→「L」の形に、ゆっくりと動かしていきます。
【下半身】姿勢の”土台”骨盤と内ももを鍛える
上半身の姿勢を根本から改善するためには、まず、建物の「土台(骨盤)」から作り直す必要があります。ここでも、「正しい順番」が全てです。
Step1:ハムストリングス(太もも裏)で、”骨盤を立てる”
多くの猫背の方は、骨盤がだらしなく「前」に傾いています。この傾きを引き起こしてくれるのが、「ハムストリングス」です。
- 鍛え方: 仰向けで膝を曲げ、お尻を床からほんの少しだけ浮かせます。太ももの裏の力を感じながら、ゆっくり3回、深呼吸をします。
Step2:内転筋群(内もも)で、”開いた骨盤を締める”
次に、横に開いてしまった骨盤を内側からキュッと締めていきます。
- 鍛え方: 横向きに寝て膝を曲げ、膝の間にクッションを挟みます。「じわーっ」と10秒間、クッションを潰します。
Step3:臀筋群(お尻)で、”正しい位置を記憶させる”
最後に、その状態をがっちり固めて、脳に記憶させます。
- 鍛え方(クラムシェル): 横向きに寝て膝を90度に曲げ、カカトをつけたまま、上の膝だけを「パカッ」と開いていきます。
姿勢改善の筋トレは正しい順序で
さて、姿勢改善のための筋トレについて、その具体的な方法と、何よりも「正しい順番」の重要性についてお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか。
私たちの筋肉は、それぞれが独立しているわけではありません。隣り合う筋肉たちと、まるで手と手を取り合うように、密接に繋がり合って機能しています。だからこそ、間違った順番でトレーニングをすると、その連携が崩れ、効果が半減するどころか、逆に姿勢を悪化させてしまうことすらあるのです。
【トレーナーの教訓】
筋肉を鍛えることは「筋力をつける」ことだけが目的ではありません。正しい姿勢で各関節が中心に収まる「関節の求心化(ジョイント・セントレーション)」を達成することが、痛みなく美しい体を作る本当のゴールです。
今日お伝えした「鍛える順番」は、私が15年という歳月をかけて、現場で見つけ出した「真実」です。だから、どうか安心して、この順番に従って、トレーニングを試してみてほしいのです。
正しい順番さえ守れば、あとは、まるでパズルのピースを正しい場所に一つひとつ嵌め込んでいくだけ。これまで、何をしても姿勢が変わらないと嘆いていたあなたへ。

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